近い将来、車は自動運転車が主流となります。
事故は減少し、移動中の車内で作業もできる。
いいことばかりの気がしますが、
運転技術を教える『自動車学校』にとっては死活問題。
そんな中、業績が下落し続け、未来も明るくない、
南福岡自動車学校を父親から事業承継し
経営改革を成功させた江上社長の奮闘記
『スーツを脱げ、タイツを着ろ!』が昨年発行されました。
江上社長の悩みと解決をまとめると、
悩み:業績悪化、未来の不安
解決策:『運転技術を教える』ことだけに価値をおかず、
『人を育てる』ことにシフトし、面白く教えるノウハウを研究や
『若い人が一定期間集う』ことに注目し、地元企業とのマッチングを行い、
少子高齢化と自動運転化が進む未来を『学び場』として生き残る。
『運転技術を教える』ことは、海外で自動車学校を開校して生かす。
自社の価値を一つに固執せず再定義し続けることが、
変化する時代を生き残るポイントであることがわかります。
広報に携わる者としては、
心理学を応用した『おや?』『ふむふむ』『なるほど』の
消費プロセスが学びになりました。
この本を手に取ったきっかけも『おや?』でした。
緑にタイツに亀のヘルメットを抱えた江上社長の姿。
カメライダー姿で街を練り歩き、授業を行うことで、
マスコミに取り上げられ、SNSで拡散されて、
広告費換算すると7000万円以上の広告効果が得られているとのこと。
最初に興味を引くことが、情報が溢れる現代で
いかに大切かがわかります。
自社の価値を再定義すること、
『おや?』と思われる広報手段、
中小企業が事業発展のために必要なことが詰まった一冊です。
【 参照 】
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